個性について~作曲家 伊福部 昭のインタビュー~
~作曲家 伊福部 昭のインタビュー~
“私の作品について、個性的であるという評価をよく耳にします。
ところが私は、曲を書くときに個性的であろうとしていないんです。
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個性というのは、本当いうと、たいしたことのないものだと思います。
ここに私とあなたがいて、両方で睡眠薬を飲めば二人とも眠くなるし、腸チフスになれば熱を出して下痢をするし、酒飲めば酔っ払うし、そういうところは全く同じです。
それで、今から何を食べるか。鰻を食べるかてんぷらを食べるかといった時に、俺は鰻だ、おれはてんぷらだと、初めて違いがでる。
九十九パーセントまで同じなんですよ。一パーセントだけが、人間は違っているんです。
その一パーセントにこだわらないで九十九パーセントを完璧なものにすれば、でっぱった一パーセントも自然と大きくなると思います。”
“若いときには「自己」を変えてでも何とか他人と違おうとすることがあります。
でも、あれもこれも違うというのは、変わり者と言うのでしてね。
違おうと志すのではなく、一部をはみ出させようとするのでもなく、「自己」の半径を大きくすることによって個性と言うものは拡大していくのではないか、と考えております。
半径を大きくしてといっても、必ずしも完全な円ではないので、あっちこっちがでこぼこしている。
そういうものを個性と呼ぶのかもしれないと私は思います。”
みんなの反応
2:フランドール:2013/12/15 10:39:38
深すぎて脳がズキズキした
要望があったのでコメント欄にトリップ機能をつけてみました。詳細はこちら。
1:vivi:2013/12/15 10:31:29
間違いは、個性が出る!