地震で閉じ込められた先輩と会話し続けた同僚ホスト

カテゴリー: 不思議な話
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今日は阪神大震災が起きた日なんてニュースやってたから思い出してしまった。
怖い話っていうか不思議な話なんだけど、俺が19、20歳の時、歌舞伎町でホストやってたんだ。
その時の6コ年上の先輩ホストが大阪のホストクラブで働いてた時の体験談を今から書く。

当時新人だった先輩(以下A)とほぼ同期の新人ホスト(以下B)は2人で後片付けをしていたそうだ。
当時入店間もなく、会話はほぼ無い感じの関係でAは早く帰りたいから黙々と洗い物をしていたらしい。

突如物凄い揺れに襲われ目の前が真っ暗に。
記憶が飛んで、気づいたらかろうじて足が伸ばせる位の空間に閉じ込められた状態だった。

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因みに職場はたしか5階建ての小さなビルの3階で震災に襲われた時全壊したそうだ。
シンクの一部がうまい具合に瓦礫をブロックして空間ができたっぽい。

最初パニックに陥り、戦争が始まってミサイルでも落とされたんじゃないかとか状況が全く飲み込めず「うぉぉぉ!」とか「たす%#せ@ふじこle」て感じの絶叫をしてたらしい。そしたらBが話しかけてきた。

B「おい!A大丈夫か?」
A「ああ、身動きできないけど擦り傷程度で問題ない。Bは?」
B「仰向け状態で身動き取れないけど大丈夫。首打ったみたいで少し痛いけど。一体何が起こったんだ?」

閉じ込められたことで極限状態に陥ったけど、Bがいるってことで大分落ち着いたそうだ。
んで助けが来るまでずっと会話してたらしい。
この時Bが徳島出身という事を初めて知った。よく海で釣りして遊んだとか、最近実家帰ってない事や親孝行しねぇとなー(笑)とか他愛もない話で時間潰してたらしい。

どの位時間経ったかわかんなくなり、気づいたら気絶していた(寝ていた?)らしい。
目が覚めたら救急車の中でそのまま病院へ。震災で4日経過していたとその時知った。
飲まず食わずで衰弱してたものの2日もすると元気になり、顔を出しに行こうと思い主治医にBの病室を聞いてみた。

すると主治医の顔つきが険しくなり「Bさんはお亡くなりになりました」と告げた。
てっきり一緒に救助されたものばかりと思ってたらしく、かなりデカイ声で「エッ!?」と言ったらしい。

主治医が続けて
「発見された時にはすでに死亡しており、首の骨が折れてました。死後硬直の具合から見ても恐らく即死かと・・」
・・・じゃああの瓦礫の下で会話してたのは?

「そういえばBはしきりに首が痛いと言ってたなぁ。多分俺を励まそうっていう感じじゃなくて、ただ死んでるのに気づかなかっただけかもな」と仕事帰りの吉牛で先輩は言っていた。

みんなの反応

1:はる:2014/01/06 12:39:46

いい話だけど、助けられるまでずっと死体と話していたとしたら怖いな。

2:スオウファン:2015/12/19 14:08:00

怖良い話だにょ

3:面白い名無し:2016/07/23 7:49:42

いい幽霊もいたもんだ

4:面白い名無し:2017/09/23 2:23:26

阪神淡路大震災で大阪のホストクラブある地区ってそんな建物倒壊するような被害無かったような…

5:面白い名無し:2017/09/23 22:30:12

※4
フィクションかどうかはともかく、全国的には関西=大阪レベルの認識が珍しくないんだよ。神戸も京都も大阪の一部。横浜も埼玉も千葉も、下手すりゃ水戸や高崎や宇都宮までひっくるめて東京って言われるのと同じようなもんだろうね。
そして、日常生活に支障がなければずっとその認識。

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