大崎玄蕃が召し抱えた賤しい格好をした女
821:人間七七四年:2008/11/28(金) 00:17:14 ID:WBe8c8bb
召し使いの女
清洲城主・福島正則の家来に、大崎玄蕃という銭勘定に無頓着な武将がいた。
ある時、賤しい格好をした女が武家奉公をするために清洲に来たが、誰も召し抱
えなかった。
ところが、玄蕃は家来の反対を押しきって召し使いとして採用した。
以後女は陰日向なく21年間働き、玄蕃も2万石の身上まで出世した。
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ところが、福島家が改易されるや家来・奉公人はことごとく退散し、残ったのは
玄蕃の家来3人と召し使いの女1人だけとなった。
「かつて2万石の身上だったワシも、いまやすかんぴんじゃわい。」と玄蕃が自嘲
すると、
女は庭石を動かし穴の中から、金5000両・銀2500枚を取り出して玄蕃に献上した。
「このような大金をどうしたのじゃ?」と驚いた玄蕃に対して、
「旦那様は銭勘定に無頓着ですから、万が一のことを考えて旦那様の収入の一部
をコツコツ蓄えておきました。旦那様の金ですからお役立て下せえ。」
玄蕃は女の機知に驚いたが、互いに「金は受け取れない」と押し問答になりそうなので、
「ではこうしよう。銭の山を交代でひと掴みしあいワシとそなたで山分けしようではないか。」
女はその提案を承諾し、玄蕃と金を山分けした。
玄蕃は後に徳川頼宣に仕官できたという。
(名将言行録)
みんなの反応
2:面白い名無し:2015/03/29 17:06:58
金5000両・銀2500枚を抜かれても気づかないって銭勘定に無頓着ってレベルじゃねーだろwww
3:面白い名無し:2015/03/29 19:40:02
※1
確かにバレたら処刑されるな
でも貧しい身なりの自分を雇ってくれた唯一の主人だから
そんな主人に何かあっても大丈夫なように命をかけてやっていたのかも
4:面白い名無し:2017/04/07 21:50:56
周五郎の「日本婦道記」にありそうな話
5:面白い名無し:2017/12/23 8:25:53
コミック乱 で読んだ覚えがある
要望があったのでコメント欄にトリップ機能をつけてみました。詳細はこちら。
1:面白い名無し:2015/03/29 16:07:11
イイハナシダナーって思ったけど
これって途中でバレたら横領としてとんでもないバツを喰らうよな
リスキーすぎる