お前の存在自体が親孝行だった
今日さ、母さんの事を思い出したよ。
田舎者で世間知らずで畑仕事のせいでいつも土の匂いがして、笑顔を絶やさなかったよな母さんは。
肝炎になり、もって4、5年と言われてから親父に中国に連れて行って貰った時に、夜、国際電話を掛けて来て「電話代が掛かるから」と俺が言ってるのに、初めての海外旅行で嬉しそうに30分も話していたっけ。
あの時電話代幾ら掛かったんだよ(笑
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肝臓癌になって入院してから祖母が見舞いに来た時「親不孝してゴメンネお母ちゃん」と、子供の様に祖母にしがみ付いて泣きじゃくっていた姿はとても見ていられなくて、見舞いに来てた人たちと病室を出た後、待合室で皆で泣いたんだぜ。
まったく年甲斐も無く(恥
「散々親不孝したんだから、これから少しは親孝行させてくれよ」
と俺が言うと、
「お前の存在自体が親孝行だったよ、とっても幸せだった」
と言ってくれたっけ。
あんなに学校に呼び出されたり、バイクで怪我したり心配掛けたのに。「本当かよ?」と思ったよ。
そうそう、そっちで見てると思うけど・・・、病室で紹介したあの子と結婚したんだよ。
今2歳の娘が居るんだ。俺が親になったんだよ。
娘は母さんに似て今からお喋りの素質を開花させてるよ。
親になり我慢しなきゃならない事も有るけど、母さんの言ってくれた
『お前の存在自体が親孝行だったよ、とっても幸せだった』
って言葉が少しは理解できるようになってきたよ。
みんなの反応
要望があったのでコメント欄にトリップ機能をつけてみました。詳細はこちら。
1:面白い名無し:2016/10/06 0:27:17
いい話や(T_T)
俺の両親に言ってやってくれil||li (っω-`。)il||li