父が残してくれたマンションの部屋から見えた花火

カテゴリー: いい話
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母は、僕を女手一人で育てた。
僕の幼かったころに亡くなった父は、マンションの10階に母を残した。
そのマンションからは、夏に花火をみることができた。

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父と母が過ごした街の花火。
毎年花火の時には、窓際にテーブルを移動して、母と一緒に父を偲んだ。
花火はいつもきれいで、母はうれしそうだった。
父は、母に素敵なものを残したなっと思った。

でも、それは長くは続かなかった。
僕が高校の時に、うちのマンションの前に、もっと高層マンションが建設されたのだ。
僕は、景観が悪くなるなぁって、思ってた。

その年の花火の日、いつものように、テーブルを移動して準備してた。
花火みれるかな?って、心配だった。

花火みれなかった。見事にマンションで見えなくなってる。
音だけの花火。
あんなに悲しそうな母の横顔を見たことがない。

僕は、母を連れて、川辺に歩いていった。
母と見上げた初めての花火。

父さん、心配するな。これからは僕が母さんを笑顔にする。

みんなの反応

1:とろろ:2016/04/03 16:32:58

お前・・・
うちの兄ちゃん、最悪なのに・・・
同じ男でも違うんだな・・・がんばれ(^^♪

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