ミスドのスクラッチカードと優しい心をもらった

カテゴリー: いい話
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生まれつき身体が弱く、ちょっとの発熱でも、小児科医療先端の大きい病院へ受診しなければならなかった。
調子がよくても月に何回か定期検査があった。

父は働き盛り。その為バス、電車を乗り継ぎ、片道2時間弱の母と二人の通院。(母免許なし)
検査につぐ検査で、私は嫌がり、痛い、もう行きたくない、とどうしようもない子だった。

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その日は検査が長引き、夕方すぎに病院最寄りのバス停へ。
バスがあまりこない時間帯で、くたくたで近くのミスドへ。

当時ミスドではスクラッチカードの点数を集め景品がもらえた。
何故かその時の景品がどうしても欲しかった私。だだをこねた。

それに加えて今日も痛かった、病院なんてもう嫌、なんで自分ばっかり、と母を余計に困らせていた。

まばらな店内、近くにいたご老人の方が
「あと何点足りないのかな?小さいのに注射頑張ってえらかったね!」
とスクラッチカードをくれた。

するとまた違うおばさんたちも、すでにカードを集めてくれていた。

採血だらけで腫れ上がった私の腕を撫でて、
「頑張ったね頑張ったね!」
て褒めてくれた。

点数はすぐに集まり、カウンターで景品と取り替えた。
母は周囲へずっと頭を下げ、お礼を行っていた。

たまに出先で福引きなんかを見かけると、母は嬉しそうに20年前のこの話をする。
なるべく福引き券は、ちょっと枚数がたりない人に声かけて譲っています。

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