引越し先の机に置かれた白い紙とボールペン

カテゴリー: 怖い話
http://omoshiroi-hanashi.com/kowai/3333.html

これは自分が2年くらい前の話なんだが、当時色々親と揉めて一人暮らしをすることになった。
とにかく金がないので家賃が月2万3千で1DK、トイレバス付きってところをうまく見つけたので、そこにもぐりこむように生活を始めた。

自分にはIとKっていう友人がいて、よく三人で遊んでた。
引越しのときもその二人に付き合ってもらったんだけど、Iのほうがなんか気乗りしないというか妙にピリピリしてる。
「手伝ってもらってマジで悪い、あとでなんか奢るからさ」
というと
「いや、そういうことじゃないんだ。気にしないでよ。」
と返すばかり。

部屋の掃除とかいつもやってもらってるIは、こういうことで怒るような性格ではないと分かっていたので、最初は何か向こうのほうでトラブルでもあったのかな?程度にしか考えてなかった。

スポンサードリンク

で引越し作業も終わって、深夜料金覚悟で3人でファミレスに行ったとき、
「本当はこういうこと言いたくないんだけな」
っていきなりIが語り始めた。
「おまえらさ、あの部屋で何か感じたりとか、何か見たりしなかった?」
「は?」
「いや、別に。」

もう寝耳に水というか、最初は悪い冗談かと思った。その時の自分は幽霊否定派だったし。
「あそこでさ、見たんだよ。手。バスのところから伸びてる手」
「オイ、マジそういう冗談笑えないって」
ぶっちゃけ半ば切れて怒り半分でそういうと
「いや、ごめん。そういう意味じゃないんだ。お前には悪いと思うけどさ、あとでなんかあったとき後悔したくないから、一応注意ってことで。何もないなら別にいいんだ。」
自分としても気味は悪いが、これ以上話して空気が悪くなるのは嫌だったし、そこで打切ってさっさと忘れようと努めた。

でファミレスで解散して戻ったのはいいんだけど、どうにもさっきの言葉が頭から離れなくて困る。
仕方が無いのでPCの電源をつけて、メッセ始めたんだけどそこからだった。
どういうことか漢字に変換できなくなる。

IMEの故障かと思って弄ってみたけど変化なし。
引越しの作業でどっか悪くなったのかと思うと、Iに「学校が終わったらPC見てくれ」とメールしてその日は寝る事にした(IはPCが得意で、自分のPCのメンテとかも勝手にやってもらってる)。
その日の夜はそれで問題なく終わった。

翌日、Iが来てPCをつけてみると、何の問題もなく変換できる
「別に問題なさそうだけど?」
「えー、いや昨日はマジでつかなかったんだけど。」
「まぁ、治ったから別にいいじゃん」
その後は適当にゲームの話してIは帰って行った。
途中まで見送りにいって、家に帰ると、不思議な光景が待っていた。

何故かテーブルの上にノートサイズの真っ白い紙とボールペンがちょこんと置いてある。
確かにボールペンは自分のものだけど、紙に関しては記憶に無いし、そもそもこの家に来てからペンを握った試しが無い。
IはずっとPCの前にいたのでこんなことするはずないし・・・と思うとなんだか背筋が寒くなってきた。
気味が悪かったので紙をゴミ箱にいれて、ボールペンも机の引き出しにいれ、布団を頭から被るようにして寝た。

それからなんだけど、毎日のようにバイト先から帰ってくると、机の上に紙とボールペンが置いてあった。
本当にただそれだけなんだけど、日に日にストレスが溜まってしようがなかったので、休日におりをみてKとIに相談した。

Kはただのビビリなのでただ驚くだけだったんだけど、Iのほうは話が終わるとすぐに
「分かった。明日休みだからお前の部屋をウェブカメラで監視してやるよ。もしストーカーとか泥棒の類だったらすぐにわかる。」
Iの情報によると、なんでもネット経由でテレビ電話のように監視ができるらしく、3000円もあれば十分だというのでそのまま家電屋に直行した。
その日はIやKも泊まっていった。

そして次の日、ウェブカメラには確かに自分の部屋が写っていた。そして冗談でもなんでもなく、自分の部屋にいた女の姿も写っていた・・・
何故かわからないけど、ぼやけて良くは見えない。
そいつは廊下から出てきたが、自分の部屋をぐるぐると何かを探すように回ると、引き出しからボールペンを取り出して机に置いた後、去っていった。

「これはヤバイ。とにかくおまえはもう家に帰るな。今までは平気だったけど、これからも何もないって保証はどこにもない」
Iにそう言われ、生まれて初めて恐怖心で泣いてしまった。
体がガクガク震えて、顔が熱くて溜まらない。失禁寸前のところでIに支えながらトイレに連れて行ってもらい、そこで喚き散らした。

一暴れして落ち着くと、Iはこういった。
「まぁ、あれだよ。こういうのはマレにいるんだ。そういうことにしとけ。これはこの家から出てくることはないはずだから、おまえはもう家に戻るな。で新しい家を探せ。その間くらいはこっちで面倒みれる。新しい家見つかったら、俺とKで引越し作業するから。それでいいだろ?」
翌日のバイトは休みをとって、自分は不動産屋を駆け巡った。

もう怖くてしょうがなく、一秒でも早くあの家から縁を切りたかった。
幸いにも午前中には契約が取れて、午後には向こうの家の解約手続きに踏み切ることができた。
不動産屋に「何か問題でもあったのか?」としつこく聞かれた辺り、こういうことは始めてだったのかもしれない。

そしてこの日から2日後、無事に引っ越すことができた。
新しい家に変わってからもしばらくはビクビク怯えていたけど、何事もなく1週間も過ぎるとようやく調子を取り戻してきた。

それから少し経って、再びIとKとファミレスに集まった。Iが一枚の紙をテーブルの上に置いた。
「この紙、なんだか分かるよな?」
「ああ、机の上においてあったものをお前に見てもらった奴でしょ?」
「これさ、真っ白い紙に見えるけどよくみると文字が書いてあるんだよ」
Iはもう一枚似たような紙を取り出すと、さっきの紙の上に重ねて、バッグから取り出した鉛筆でガリガリ擦り始めた。

そうして出来上がったものは
『さびしい、いたい、さびしい、いたい』
これがしばらく続き、ノートの半分を過ぎたあたりから
『さびしい、いない、さびしい、いない』
に変わり、最後のほうになると
『しね、しぬ、しね、しぬ、しね、しぬ』
に変わっていた。

最初のほうは薄くて全部は読めないものも多かったが、最後のころにはしっかりと文字が浮かび上がっていた。
「一応調べてみたんだけどさ、あのアパートで死んだとか自殺した。って奴は新聞とかネットではいなかったよ。あいつが何だったのか?って聞かれると困るけど、多分お前と馬が合ったっていうのかな?多分そんな感じだと思う。事故みたいなもんなんだよ。きっと。」

それから誰が言ったわけでもなく、俺らは三人ともその話を止めてカラオケに行き、3人でまた一晩泊まって終わった。
あれから今まで、何の問題もおきてない。

みんなの反応

1:ムスカ大佐:2013/10/29 19:49:42

霊の嫌がらせかな?南無妙法蓮華経

2:ワン◆RjzAYM9j3T:2014/04/20 13:37:58

南無妙法蓮華

3:マリオ◆QxuYxRMX3T:2014/10/24 11:28:53

南無妙法蓮華
(みなみむみょうほうれんはな)❓

4:非リア:2015/03/10 2:33:55

なんみょうほうれんげきょう。だよ

コメントフォーム

要望があったのでコメント欄にトリップ機能をつけてみました。詳細はこちら

お名前
コメント