童話「金の斧」~池から出てきた神様を論破した~
「しまった! うっかり池に斧を!・・わっ」
「あなたが落としたのは、この金の斧ですかそれともこの銀の斧ですか」
「・・・あんた、池の中にいたんだよな」
「そうですが」
「斧が落ちたの、わかったんだよな」
「いかにも」
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「で、金でも銀でもなかったっていうことに気付かなかったわけか?」
「え。いや、あの」
「はい、この指は何本?」
「さ、三本」
「見えてますね」
「うっ」
「まあいいや。俺の落としたのは金でも銀でもなく、鉄の斧ですよ」
「あ、あなたは、ええと正直者です。ご褒美にこの」
「ちょっと待って。『正直者』ってことは、やっぱり最初からわかってたんだな」
「えー・・蒸し返すんだ・・・」
「んで、こいつ欲深いかどうか試しちゃおー、なんて思い上がってたわけだ」
「そうじゃないです」
「うっかり俺が『金の斧です』とでも答えたら、罰とやらで拾得物横領しようと思ったわけね」
「違い・・ます・・・うっ」
「それってさ、楽しいのか?」
「うっ。ぐすっ」
「楽しいのかって訊いてんの」
「あたしそんな、そんなつもりじゃ・・・ぐす・・ぐすっ」
「やがてその涙は池から川に、川から海になって・・・
だからこそ海の水はあんなにしょっぱいんだよ。めでたしめでたし。はいおやすみ」
「パパきらい」
「なんで?」
ナレーション「お父さんが落としたものは娘の評価みたいでした」
みんなの反応
2:面白い名無し:2014/10/07 22:18:33
誰がうまいこといえとww
3:わん◆yATEJtTN3T:2014/10/08 9:20:49
面白い♪
好き!
4:面白い名無し:2015/02/07 21:59:07
女神がこんなアホに付き合ってくれるかよ。
即バイバイだろ。
5:ナレーションうっざwww:2015/06/19 16:21:10
ナレーションうっざwwwww
要望があったのでコメント欄にトリップ機能をつけてみました。詳細はこちら。
1:すげ:2013/09/18 4:41:13
(笑)