俺の過ちのきっかけは高校受験のストレスに対するはけ口が欲しかったから

カテゴリー: うまい話
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574:1/2:2012/12/23(日) 20:03:42.75 ID:/smdl/8q

消防車のサイレンが通り過ぎる音に、俺は窓を閉めた。
明らかに俺は苛立っている。

そして、このような精神状態になるまでの間隔も、随分短くなっていた。
気分を落ち着けようとテレビのリモコンを操作する。

ニュース番組で、連続放火事件についての検証がなされていた。
「未成年」「はけ口」といった言葉が耳に飛び込んでくる。

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その通りだ。
そもそも俺の過ちのきっかけは高校受験のストレスに対するはけ口が欲しかったからだ。

親父のライターを持ち出したあの夜。
中学校の裏で花火でもしていればよかったものを。

画面の向こう側では、警察のOBらしい人物が犯人像を分析している。
「これまでの犯行地点はそれぞれ近い距離にあり、おそらくは犯人の生活圏内であると推測できます。
 つまり犯人はこの地域の周辺に居住しているか、あるいは職場、学校などがあると考えられます」

キャスターたちの背後にあったモニターに映された地図の一部が赤く塗られる。
「これだけ範囲が限定されると、事件の解決も時間の問題でしょう。
 CMのあとはスポーツです」

なぜだ!
よりによって、こんなものをテレビで映すなんて!

俺はリモコンをテーブルに叩きつけ、今度の目標が書かれた紙を壁から乱暴に引き剥がしてくしゃくしゃに丸め、これもテーブルにぶつけた。
慌てて財布だけ掴むと、俺は家を飛び出した。

誰もいない部屋に、速報の効果音が響く。
「速報です。この番組で検証していた放火事件の容疑者がたった今逮捕されました。
 付近を巡回中の警官が職務質問を行ったところ、容疑者は犯行を自供しており……」

575:2/2:2012/12/23(日) 20:04:58.69 ID:/smdl/8q

帰宅した俺は、つけたままだったテレビを消した。
全部こいつのせいだ。煙草の宣伝なんて見たくなかった。
俺の禁煙はまたしても失敗に終わった。

窓を開けて一服しているところに、パトカーのサイレンが通り過ぎていく。
もう気にならなかった。

みんなの反応

1:面白い名無し:2014/02/22 1:09:45

タバコかいw

2:鮭児(時価)◆Rrf2ttgtA:2014/02/22 16:57:17

なんだタバコか

3:hawkeye:2014/02/23 20:37:24

これは一本取られてしまったな。

4:そんじょそこらの名無し:2014/08/03 3:41:49

※3
うまいw

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